クラシカロイド

[Story] ストーリー

19 シューベルトの憂鬱(ゆううつ)

歌苗におつかいを頼まれたシューベルトは、その期待に応えようと真剣な面持ち。さっそく買い物に出かけるが、そこで偶然会ってしまったのはモーツァルト。いやがるシューベルトだが、強引に付いてこようとするモーツァルトに根負けし、一緒に買い物へ向かうことに。しかし、その道中はエレベーターに閉じ込められたり、部屋から出られなくなったりトラブルばかり発生。シューベルトは無事おつかいを遂行することができるのか?

20 ドボちゃんの憂鬱(ゆううつ)

ドヴォルザークには悩みがあった。他のクラシカロイドたちは人の姿なのに、なぜ自分だけコビトカバなのかと。落ち込むドヴォルザークが、音羽響吾の部屋で見つけたのは"人になれる薬"と書かれた小瓶。しかし、さっそく飲もうとしたところをモーツァルトに見つかり、クラシカロイドたちにお菓子と間違われ、残さず食べられてしまう。するとドボちゃん以外のクラシカロイドたちの体がなぜか小さくなってしまい…!?

21 英雄ショパン

歌苗と奏助が通う高校では「フレディ・マジョルカの優雅な憂鬱(ゆううつ)」というネット漫画が流行していた。その漫画の作者はなんとショパン。そしてその内容は、ショパンが音羽館の住人たちを徹底的にデフォルメし、おもしろおかしく描いたものだった。人間嫌いのショパンだが、一躍学校の人気者になり、学園生活にすっかり溶け込む。しかし、漫画のネタにされたクラシカロイドたちの怒りも爆発して…。

22 バッハクラクラニーベルング

インディーズ活動中の「クラスキークラスキー」。しかし、街頭ライブにも観客は集まらず、アイドル復活への道はまだまだ遠い。一方、ワーグナーにムジークを奪われ、アルケー社を離れたバッハは、八音以外のクラシカロイドを作った真意を聞くため、音羽博士を探し世界中を駆け巡っていた。そんななか、躍進するワーグナーの姿を目にしたバッハは危機感を覚え、その勢いに対抗するための新曲をクラクラに託す。

23 待ち人来たりて城が建つ

いまだにムジークの力が戻らないクラシカロイドたち。心配する奏助の一方で、本人たちは気にもしていない様子。そのころ、各地で音羽響吾を探し回っていた日芽歌とバッハが、ついに響吾を発見。ワーグナーと直接対話し、その野望と暴走を食い止めるため、響吾、日芽歌、バッハはアルケー社に乗り込むことに。三人はなんとか中枢部に到達。ワーグナーは待ち焦がれていた、父・音羽響吾との対面を果たす。

24 姉と弟

絶望から心を閉ざしたワーグナー。その心に呼応するかのように不気味な城へ形を変えたアルケー社のビル。音羽館の住民たちは、捕らわれたバッハと音羽夫妻を助けようと、城へと乗り込むことに。悲しみと怒りが漂うワーグナーのムジークにモーツァルトがシンクロ。それをきっかけに、みずからのムジークを取り戻していく。歌苗とクラシカロイドたちは、立ちふさがる困難を乗り越え、ワーグナーのもとへと駆けつける!

25  ラスト クラシカロイド

神楽奏助は悩んでいた。いざ差し出された「進路希望調査」に、自分は何と回答すればいいのか…。夢は世界で大人気のミュージシャン!でも、それってかなわない夢なのでは?悩む奏助の目の前には、奇想天外な行動ばかりでも、才能に満ちあふれ、悩みなんて全くなさそうなクラシカロイドたち。そこにいるのが当たり前だった彼らは、ある日突然に去っていく。夢は夢、現実は現実。自分の将来のため、少年は大いなる一歩を今踏み出す!